お茶のあれこれ

【お茶】カフェインレス・ノンカフェイン・デカフェの違いを詳しく解説【コーヒー】

夜、寝る前にコーヒーや紅茶を飲みたくなるときってありますよね。

そんなとき気になるのが、コーヒーや紅茶に入っているカフェインの興奮作用によって、眠れなくなってしまうのではないかということです。

また、妊娠中や授乳中はなるべくカフェインの摂取量を抑えなければなりませんが、ふとした時にコーヒーや紅茶が飲みたくなるときもありますよね。

そんなときに頼りになるのが、カフェインが抑えめ又はゼロのお茶やコーヒーです。

しかし、同じカフェイン抑えめ(もしくはゼロ)の飲み物であっても「カフェインレス」、「ノンカフェイン(カフェインフリー)」、「デカフェ(ディカフェ)」といった感じで、名称も表記もバラバラのため、どれを買ったら良いか分からない方も多いと思います。

ぺんりる
ぺんりる
なにが違うのか分からない・・・

今回は、「カフェインレス」、「ノンカフェイン(カフェインフリー)」、「デカフェ(ディカフェ)」の違いについて詳しく解説していきます。

そもそもカフェインとは

「カフェイン」は、天然由来の有機化合物であるアルカロイドの一種です。

カフェインが私たちの身体にもたらす作用としては、次の3点が広く知られています。

覚醒作用(眠気覚まし)
尿の排出を促す利尿作用
集中力・運動能力の向上

カフェインは、摂取量によって軽い覚醒作用をもたらします。

夜中にお茶やコーヒーを飲むと眠れなくなってしまうのは、この覚醒作用によるものです。

また、妊娠中や授乳中の人は胎盤や母乳を通して、刺激物であるカフェインが胎児に蓄積していまう可能性があるので、カフェインの摂取を控えるべきといわれています。

また、カフェインの摂取自体が、身体に悪影響があると考えている方もいます。

しかし、健康な成人であれば、1日あたり3〜5杯程度のコーヒーに相当するカフェインを摂取しても身体に悪影響はなく、摂取してからおよそ3〜4時間で体外に排出されます。

このため、カフェインそのものの安全性は、欧州を含む世界各国で認められています。

ぺんりる
ぺんりる
カフェイン自体が身体に悪いわけではないんだね
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カフェインレス・ノンカフェイン・デカフェの違い

「カフェインレス」「ノンカフェイン(カフェインフリー)」「デカフェ(ディカフェ)」の違いは、次の通りです。

カフェインレス
ごく少量のカフェインが含まれている飲み物

ノンカフェイン
カフェインが一切含まれていない飲み物、カフェインフリーともいう

デカフェ
カフェインレスと同様、少量のカフェインが含まれている飲み物

つまり、「ノンカフェイン(カフェインフリー)」以外の飲み物は、わずかながらカフェインが含まれています。

次に、「カフェインレス」「ノンカフェイン」「デカフェ」について、さらに深堀りしていきます。

ぺんりる
ぺんりる
カフェインがゼロなのはノンカフェインだけなんだね

カフェインレス

カフェインレス」とは、カフェインの含有量が少ない飲み物のことをいいます。

つまり、わずかではありますがカフェインが含まれているため、微量のカフェインが残っているともいえます。

これは、もともとカフェインが含まれているコーヒー豆や茶葉から、できる限りカフェインを除去したものが、カフェインレスの飲み物になるためです。

カフェインレスの基準について、コーヒー豆については”全国公正取引協議会連合会”が定めた規約に準じて、「カフェインを90%以上取り除いた」コーヒー飲料・レギュラーコーヒー、インスタントコーヒーにのみ、カフェインレスの表記記載が許可されています。

ただし、この規約の適用はコーヒーのみのため、お茶やジュースについては明確な基準はありません。

ノンカフェイン

「ノンカフェイン(カフェインフリー)」とは、カフェインを一切含まない飲み物をいいます。同じ意味で”ゼロカフェイン”という言葉が使われることもあります。

飲み物に一切カフェインが入っていないため、妊婦さんや授乳中の方でも安心して飲むことができます。

そもそも、なぜ一切カフェインが入っていないかというと、ノンカフェインの飲み物に使う原料にカフェインが入っていないためです。

このため、「ノンカフェインコーヒー」や「ノンカフェイン緑茶(紅茶)」といった飲み物はありません。

コーヒー豆やお茶の原料となる茶葉には、カフェインが含まれているためです。

ノンカフェインの代表的な飲み物としては、”ルイボスティー”や”麦茶”、たんぽぽ茶(たんぽぽコーヒー)などがあります。

妊婦さんにもオススメできる、ノンカフェインのお茶についての記事はこちらをご覧ください。

【妊婦さんにもオススメ】ノンカフェインのお茶5選【妊娠中・授乳中】緑茶や紅茶には多くのカフェインが含まれており、妊娠中や授乳中の方は基本摂取は厳禁です。 しかし、妊娠期間や授乳期間は年単位の長期間...

カフェインゼロのハーブティーを探している方には、こちらもオススメです。

妊娠中のスッキリしないトラブルに…オーガニックハーブティー・ほほえみプレママブレンド

デカフェ

「デカフェ(ディカフェ)」とは、フランス語で”カフェインを抜く”という意味であり、カフェインレスと同様にカフェインを除去した飲み物を指します。

カフェインレスと同じく、もともとカフェインが含まれているコーヒー豆や茶葉から、できる限りカフェインを除去しているため、デカフェの飲み物にも微量のカフェインが含まれています。

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カフェインレス飲料の作り方(カフェインの除去方法)

カフェインレスな飲み物を作るには高度な技術や設備が必要なため、自宅で簡単に作るといったことはかなり難しいです。

原料からカフェインを取り除く方法は次の通りです。

脱カフェイン法
①有機薬剤抽出法
②水による抽出
③超臨界二酸化炭素抽出

カフェインレス・コーヒーノキ製造法
①遺伝子組換え
②人工交配による育種

以前は、有機溶媒や水に浸してカフェインを溶かし出す方法が主流でしたが、香りや旨味も一緒に溶け出してしまうのが課題でした。

最近では、脱カフェイン法の「超臨界二酸化炭素抽出」という方法が、香りや旨味を逃さずにカフェインを効率よく除去できるとして一般的になっています。

ぺんりる
ぺんりる
か、漢字がいっぱいだ・・・
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まとめ

最後に「カフェインレス」、「ノンカフェイン(カフェインフリー)」、「デカフェ(ディカフェ)」の違いをもう一度まとめます。

カフェインレス
ごく少量のカフェインが含まれている飲み物

ノンカフェイン
カフェインが一切含まれていない飲み物、カフェインフリーともいう

デカフェ
カフェインレスと同様、少量のカフェインが含まれている飲み物

「ノンカフェイン(カフェインフリー)」以外の飲み物は、わずかながらカフェインが含まれています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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