お茶のあれこれ

【桜茶】桜餅みたいな桜の正体とは【八重桜】

桜の時期にふと見上げると、ソメイヨシノとは違う「桜餅みたいな桜」を見たことがあると思います。

この桜は「八重桜(やえざくら)」という桜で、和歌や平安時代の衣装に使われるなど歴史ある桜です。

ぺんりる
ぺんりる
桜餅みたいな桜は「八重桜」っていうんだね

今回は、そんな八重桜の特徴や歴史を紐解くとともに、桜の季節にぴったりな八重桜の花で入れる桜茶についても解説していきます。

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桜餅みたいな桜の正体は「八重桜」

八重桜」は、ソメイヨシノのようなサクラの品種ではなく、八重咲きに花をつけるサクラの総称です。

ソメイヨシノに代表される花の花弁は5枚で、このようなサクラの咲き方を一重咲きといいます。

ぺんりる
ぺんりる
ソメイヨシノは八重桜より花弁が少ないんだね

そして、花の花弁が6枚以上になるサクラが八重咲きの八重桜となります。

八重桜は花の花弁が多いので、ソメイヨシノよりもモコモコしてボリュームがあり、見た目はまさに「桜餅みたいな桜」です。

ぺんりる
ぺんりる
八重桜はモコモコしてて可愛いね!

そんな八重桜の歴史は古く、平安時代の女流歌人である伊勢大輔(いせのたいふ/いせのおおすけ)は、「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」と八重桜をモチーフにした和歌を詠んでいます。

また、平安時代に宮仕えをしていた人の衣服に桜色を用いることを、八重桜と表現していました。

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桜の花と葉っぱの香り

桜餅や道明寺など、桜の香りがするお菓子はたくさんありますが、実際に桜の花や葉っぱから桜の香りを感じることはほとんどないです。

そのため、桜餅などの桜の香りは人工的なものと思われている人も多いと思います。

ぺんりる
ぺんりる
近所の桜から桜の香りってしたことないかも

桜の花や葉っぱには、「クマリン」や「ベンズアルデヒド」といった香り成分がきちんと含まれています

しかし、この香り成分は糖質と分離しないと香りを放たない特性があるので、桜の花や葉っぱを加工することで桜餅みたいな甘い香りを放ちます。

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桜の香りの効果・効能

シャンプーやハンドクリーム、香水などにも使われる桜の香りは、ほんのり甘く優しい印象から多くの人に好まれています。

また、桜はバラ科の植物なので、抗菌作用や咳止めといったローズエッセンシャルオイルに似た効能があります。

ぺんりる
ぺんりる
桜はバラ科の植物なんだね

桜の香りには、イライラの抑制やストレスを減らすといった、リラックス効果があることも有名です。

さらに、桜の葉っぱのエキスにはシミの元になるメラニンの生成を抑え、美白やターンオーバーといった肌の美容効果もあります。

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八重桜の葉で入れる桜茶

八重桜やオオシマザクラは、葉っぱが柔らかいので塩漬けにすることで、桜の香りを楽しむことができます。

塩漬けにした桜は、桜茶以外にも桜餅や桜蒸しといった料理にも使えますので、ぜひ試してみてください。

桜の花の塩漬け

【準備するもの】
● 軸ごと摘み取った桜の花(八重桜):200g
● 塩:50g
● 保存用の塩:適量
● 梅酢(白梅酢、または赤梅酢):大さじ4
● キッチンペーパー
● 重石

  1. 摘み取った桜の花を、よく水で洗う
  2. 桜に塩をまぶした後タッパーに入れ、上から重石を乗せる
  3. 一晩漬け込んだら、花を絞って水分を取り除く
  4. 梅酢を入れる
  5. 再び重石を乗せ、3日ほど置く
  6. キッチンペーパーに広げて2~3日陰干しする
  7. 保存用のビンに入れて塩を一振りしたら完成

桜の葉っぱの塩漬け

  1. 桜の葉っぱを数枚摘み取り、よく水で洗う
  2. 水切りをしたあと、沸騰したお湯に数秒くぐらせる
  3. すぐに氷水で冷やす
  4. キッチンペーパーで水をきる
  5. 葉っぱの表裏に塩をまぶしていく
  6. タッパーなどの容器に葉を並べ、上から重石を乗せる
  7. 2~3日おいて水分が出たら、キッチンペーパーで水気を取りサランラップに包んで冷蔵庫に入れ完成

桜茶の入れ方

塩漬けにした桜の花で、桜茶が楽しめます。

桜茶は結納などのお祝いの席で振舞われるほか、二日酔いを和らげる効果もあるといわれています。

  1. 桜の花の塩漬け(1房)をコップに入れる
  2. コップにお湯を注ぎ、5分ほど桜の花を塩抜きする
  3. 塩抜きした桜の花を、別のコップに入れてお湯を注ぐ
  4. 最後に塩抜きに使ったお湯を小さじ1杯ほど加え、味を整えて完成
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まとめ

以上が、桜餅みたいな桜である八重桜の解説でした。

桜は見るだけではなく香りでも楽しむことができます。

特に桜の花や葉っぱは塩漬けにすることで、より桜の香りがきわ立ちますので、桜茶で春の訪れを楽しんでください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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