緑茶

【新茶】埼玉県のブランド緑茶『狭山茶(さやまちゃ)』の特徴を解説【おすすめ】

映画「翔んで埼玉」や、ゆるキャラの「ふっかちゃん」で有名な埼玉県ですが、実は日本を代表する緑茶の産地でもあることをご存知でしょうか。

埼玉県で作られているブランド緑茶「狭山茶」は、静岡茶、宇治茶とならんで日本三大茶ともいわれています。

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特に、狭山茶の味の良さは「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と歌われるほどです。

今回の記事は、次のような疑問を解決したい人に向けた記事になっています。

  1. 狭山茶ってどんなお茶なの?
  2. 狭山茶の味や特徴、新茶の時期はいつ?

狭山茶以外のブランド緑茶についても知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。

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狭山茶とは

狭山茶の歴史

お茶の文化は、奈良・平安時代に仏教修行の僧侶たちによって中国から伝わってきました。

その後、鎌倉時代になると埼玉県でも茶葉の生産が始まったとの言い伝えがあり、江戸時代には「河越茶」と呼ばれ生産量を増やしていきました。

ぺんりる
ぺんりる
河越茶の由来は周辺を治めていた川越藩からきているよ

河越茶はのちに「狭山茶」と名前を変え、現在では茶葉の多くを入間市と所沢市で生産されています。

茶葉の摘み取りは年に2回とほかの産地よりも少なく、新茶となる一番茶は4〜5月、二番茶は6〜7月にそれぞれ行われます。

ぺんりる
ぺんりる
茶葉は年に4〜6回摘み取るのが一般的だよ

狭山茶の主な栽培品種は、高い品質で有名な「やぶきた」と、豊かな香りが特徴の「さやまかおり」です。

狭山茶の特徴

「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と歌われるとおり、狭山茶はその深い味わいが特徴です。

その理由としてまず、狭山の茶葉は寒冷な気候で育つので、茶葉が肉厚(芽重型)になり重厚なコクと香りのあるお茶になります。

茶葉が肉厚なのでお茶の味が強く出やすく、殺菌作用のあるカテキンも豊富です。

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また、江戸時代から受け継がれている独特の仕上げ技術「狭山火入(さやまびいれ)」によって、狭山茶の特徴である深い味わいが生まれます。

狭山茶は京都の玉露といった高級なお茶よりも、日常的に飲む煎茶や深蒸し茶を多く生産しているので美味しくて値段も手頃です。

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狭山茶の味

狭山茶は、濃厚な甘みと深いコクが特徴で、その美味しさから「味の狭山茶」とも呼ばれるほどです。

狭山茶がこれほど濃厚なのには理由があって、狭山茶の産地である狭山丘陵がお茶の産地としては寒冷なことと、寒い冬を乗り越えることで茶葉に深い味わいが加わるといわれています。

ぺんりる
ぺんりる
お茶にはツラい気候なんだね

また独自の仕上げ技術である「狭山火入」を行うことで、茶葉が十分に乾燥し、もともとの深い味わいがより際立ちます。

寒冷地で育つ狭山の茶葉は、味だけではなく栄養も豊富に蓄えているので、狭山茶を飲むことで美容に効果があるビタミンCも摂ることができます。

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狭山茶の美味しい入れ方

狭山茶に限らずですが、緑茶を水道水で入れるときはカルキ抜きが特に重要です。

まずは水道水を5分ほど沸騰させてカルキを抜きましょう。

【狭山茶の美味しい入れ方】

  1. 茶葉(一人前約3g)を急須に入れる
  2. 80〜90℃程度のお湯を急須に注ぐ
  3. 30秒〜1分程度蒸らした後、茶碗に注ぐ

沸騰したお湯を一度茶碗に注いでから急須に入れると、温度が90℃程度に下がり茶碗も温められるのでおすすめです。

ぺんりる
ぺんりる
お湯を冷ます手間も省けるね!

また、急須のお茶は最後の一滴まで出し切ることが大切です。

お茶は最後の一滴に旨味が凝縮していて、お茶の味は最後の一滴で決まるともいわれています。

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まとめ

最後に、狭山茶のポイントをまとめます。

要点まとめ

狭山の茶葉は寒冷地で育つ
ほかの産地よりも寒い気候で育つので、茶葉が肉厚で深い味わいのお茶になる

狭山茶は甘みが強いお茶
独特の製法である狭山火入によって生まれる、豊かな甘さと香ばしさが特徴

狭山茶はコスパが高い
日常的に飲む煎茶や深蒸し茶を多く作っているので、美味しくてお値段も手頃

最後までお読みいただきありがとうございました!

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